第12回 次元が違う
おたく 0【御宅】一 (名)① 相手を敬ってその家・家庭をいう語。おうち。「明日―に伺います」② 相手の夫を敬っていう語。③ 相手を敬ってその所属する会社・組織などをいう語。「―では新製品を出されたそうですね」④ 俗に,特定の分野・物事を好み,関連品または関連情報の収集を積極的に行う人。狭義には,アニメーション・テレビ-ゲーム・アイドルなどのような,やや虚構性の高い世界観を好む人をさす。「漫画―」〔④は多く「オタク」と書き,代名詞としてこの語を使う人が多いことからの命名という。1980年代中ごろから使われる語〕
オタクです、と言うより、やや虚構性が高い世界観を好みますと言ったほうが聞こえが良い。そう、二次元の媒体に触れる機会が多い人は虚構性を好む傾向があると思うのだ。たとえばfpsはその最たる例である。戦場で銃を持って戦うなんてことは一般人には物理的に不可能だが、画面を通して、コントローラーを通してそれを追体験することはできる。敵を撃ち殺すことができる。また、別のジャンルなら、理想の異性と交際することさえ可能である。犯罪を犯すこともできる。
そう、現実では許されないことが虚構の世界で可能なのだ。それゆえに人は、特に私は虚構の世界を愛している。現実に飽きてしまった。残念ながら私は虚構ではなく現実に生まれ落ちてしまったために、食パンを咥えて走ってきた少女と曲がり角でぶつかることもなく、異性の幼馴染もおらず、何かしらの天才的な素質も持たず、異世界に転生することもないまま20年が過ぎた。虚構からふと現実に帰るたびごとに「それに比べて自分は。。。現象」に陥った。
そしてfelix_the_catは自省し、これからは現実に向き合って生きていこうと固く決意したのだった。めでたしめでたし。
という主人公成長ドラマみたいな展開が訪れてほしい。