第十回 最近のモットー
ころころ変わるならモットーじゃないと思われるのは当然だが、それもモットーの範囲内である。
Let it be. なるようになれ。
「流れ」に逆らわないで生きる。言葉通りのいい例えがあるので紹介したい。魚は餌を求めて泳ぎ続ける、たとえ水の流れに逆らっても。しかし死んだ魚は泳ぐ必要がない、というより泳げない。私は死んだ魚のように生きたいと願って、ツイッターのアカウント名が死魚になった。「流れ」に逆らうのは酷だし、だからと言って「流れ」に乗るわけでもない。ただ流され流。モットーが変わるなら変わればいい。さしあたりは何をしたいという意思もなく生きていく。
確か言ってたのは芥川龍之介だったか。「生きるために生きる」今の私は広い意味で全くこれである。生きるために食べるために稼ぐために勉強して生きている。この連鎖の中に「自分以外の何かのために」は無い。自分を生かすことしかない。
でもこんな人生は全く面白みに欠けるだろうと予想するけれど、今現在何かをしたい意思がないのだ。どうなるのだろう。人事尽くさず天命を待っている。